他者と交渉したり、人間関係を保ったりするときに、
なぜか下手をうってしまう人がいます。
冷静に落ち着いて適切な手段を選べばいいのに、
いざその場になるとそうできない。
頭が真っ白になり、
変に弱気になって黙り込んだり、
逆にキレてしまって大事になったり。
事が済んでから後で
「ああ、あのとき、あんなことしなければよかった!」
「もっとこうやって言えたらよかったのに!」
と後悔するタイプの人です。
また、本人はベストチョイスをしていると思っているのに、
なぜか周りからは疎まれて味方ができないという人もいます。
そういう人は自覚せずに損を呼び寄せる行動をしています。
逆に得するタイプの人というのは、
本人はただ自然にその場にいるだけで、
なぜか周りから援助を受け取れたり、
引き立ててもらえたりします。
損する人か、得する人か?
この分岐点となるのが
「感情貯金」と「事実解釈の当て方」です。
たとえば
「相手にメールを出したが三日経っても返信が来ない」
そんな事実があったとします。
これについて、私たちは様々な解釈を当てます。
「相手は自分を嫌っているから無視している」
「相手は自分を軽んじているから返信を忘れている」
「相手は忙しいから返信する余裕がない」
「実はネットの問題で、こちらの出したメールが届いていない」
「相手は丁寧に時間をかけて返信メールを今書いている」
「相手はメールの内容を読んで理解し、返信する必要性を感じなかったので返信していない」
「相手は返信を出したつもりなのだが、なんらかの不手際でこちらに届いていない」
「相手は返信を返したいのだが、返信をするのには難しい内容のメールでじっくり考えているうちに時間がたってしまった」
「相手は月に一回しかメールチェックをしない人である」
しかし、これらの解釈はどれも仮説にすぎません。
仮説はあくまでも仮説。
外れている可能性があります。
いつでも一つの事実に対して、
複数の解釈、仮説を常に立て続け、
そのどれもが外れているかもしれない可能性も念頭に入れておく。
そのように柔軟な姿勢で
目の前の現実を常に見つめ続けることができる人は、
人間関係で大損することはありません。
逆に、現実を見ず、
現実とかけ離れた解釈を
真理だと思って行動してしまうと
損をしやすくなります。
今回の国語セミナーでは
損ではなくて得をする事実解釈のやり方を
頭の中にインストールするワークを行います。
あ、一応、損をし続けたい人のために、
損をするための解釈の仕方も無くさないように残しますので、
別に損をしたい人も興味があれば参加してくれてかまいません。
損する解釈の仕方と得する解釈の仕方、
どちらでも好きなほうを自由に選べるように
選択の幅を広げられたらいいですね。
[テーマ]
損をしない対話術
[スケジュール詳細]
■日 時 2016年8月11日(祝・木)10:00〜18:00
※途中に1時間の昼休憩を挟みます。
■募集人数 40名 【満席 キャンセル待ち受付中】
■参 加 費 12,000円+税(資料費込み)
■会 場 東京都内(お申し込みの方に直接お知らせします)
■講 師 尾谷幸治(めんたね)、大慧亜衣子(DAYBREAK healing room)
※終了後に懇親会を予定しています。講師に直接相談や質問をしていただけます。